
夢を開く 施策・制度の実施事例(日刊工業新聞)
2002年 06月 21日
夢を開く 施策・制度の実施事例(日刊工業新聞)
兵庫県の先進的中小企業新分野進出支援事業
シュリンク装置 温度制御も容易に
兵庫県が2001年度補正予算算で創設した先進的中小企業新分野進出支援事業は、創業5年以上の起業が対象。いわゆる第2創業を低利融資と補助金で後押しするのが狙いで一回目は27件を認定した。歴史ある中堅クラスの企業も含まれており、まずは狙い通りの結果だったようだ。
岡田電気工業は、同制度の趣旨に最もふさわしい企業のひとつ。
同社は兵庫県内に立地する大手電機メーカーの検査装置が主力商品。下講け色が強いものの、付加価値が高く安定した収益を上げていた。しかし、経営コンサルティング会社出身の岡田耕治社長は経営革新を図るため、大きく舵を切る道を選んだ。「国内のニーズは減少する、体力があるうちに独自製品を生み出したい」からだ。その結果生まれたのが熱収縮フィルムをPETボトルなどに付着させるシュリンク装置。まったくの異分野だが、インターネットを活用してニーズを探り、短時間で開発を完了したこの工程には通常は蒸気炉が用いられる。しかし、仕上がりは良好だが、装置が大掛かりで外気温度に対応させるためメンテナンスコストがかかる。制御面などでもアナログ的要素が強かった。そこで熱風で蒸気並みの仕上がりができるシステムを考案した。制御系にはタッチパネルを採用し、操作性を向上させた。蒸気炉と比べ温度制御が容易でデータの一元管理が可能になった。


