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マスコミ記事
2004年1月の記事
2004年 01月 09日
復活-明日の勝者たち(朝日新聞)

040109.gif脱・家業、時代読み生き残り
エコ包装活路

03年11月。最後までテレビ用ブラウン管を国内生産していた電機大手2社が、撤退を決定。その知らせに兵庫県高砂市の岡田耕治・岡田電気工業社長は胸をなでおろした。「新商品を開発していなければ、つぶれていたかもしれない」社員11人の同社は3年前まで、ブラウン管検査装置の製造が主力事業だった。サラリーマンだった岡田さんが、父の病死で会社を継いだのは99年。テレビ用ブラウン管の国内生産はすでに急減しており、生き残り策が重くのしかかった。
社内に中途入社した熱処理の専門家がいた。家業の電気技術と熱処理を新規事業に結びつけられないか?。調べてみると、コンビニなどで「シュリンク包装」という耳慣れない商品が増えていた。容器に商品名などがフィルムを巻き、熱処理する技術で、商品ごとに違う外装の容器を用意せずに済み、フィルムを破れば容器リサイクルも簡単にできる。
「時代にぴったりだ」。
直感した岡田さんは、1千万円以上かかるシュリンク包装機器の開発を即決。担当する熱処理専門家に、自分の会社を倒産させた経験があり、採用時に、絶対に後に引かない覚悟をみせた人物だったのも心強かった。
02年4月に、1号機を薬品メーカーに納入。01年には、約 2億円の売上高のほとんどが大手電機向けだったのが、03年には6割が新商品の包装機器に切り替わった。
「今後は、製品と市場を独自に開拓できる知的メーカーに生まれ変わりたい」。変身のだいご味を知った岡田さんは、さらに高い目標へ動き始めている。