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マスコミ記事
2004年2月の記事
2004年 02月 27日
播磨の逸品(神戸新聞)

040227.gif社運かけ異分野挑戦
街にあふれる隠れた技術

「シュリンク包装」。聞き慣れない名前だが、実は街中にあふれている。「ペットボトル容器の周囲を包む、製品名を記したラベルだと言えばおなじみでしょう」と、この分野で独自技術を開発した「岡田電気工業」の岡田社長。
ボトルにかぶせたプラスチックなどのフィルムに熱を加えて収縮(シュリンク)、密着させる技術。容器を同一規格とし、商品ごとにラベルを替えられるため、容器製作のコスト削減、ペットボトルの利用、リサイクル促進につながる。約三十年前、物干しざおの皮膜に使われて広まり、ペットボトルの登場で再び注目されるようになった。
包装の加熱技術は「熱湯」「スチーム」「熱風」の三つあり、現在は高温スチームで行う方法が主流。同社では大手電気メーカーに検査機器を納入してきたが、安定した収益を目指して新技術の研究開発を重ね、2001年、異分野であったシュリンク包装の熱風方式に社の将来をかけた。
従来の熱風方式では、フィルムにまんべんなく熱風が当たらず、仕上がりに難があったが、この難題を克服。熱を効率よく吹き込み、熱風が容器全体を同じ温度で包み込むための制御を可能にした。水分中の不純物が発生するスチーム方式の欠点もない。
一方、これまでのノウハウを生かして作業データーをデジタル管理することで、機械始動時などに避けられなかった不良品の発生を抑え、製造コスト削減も実現。シュリンク包装機械は、瞬く間に同社の主力商品になった。
挑戦が成功につながり、感慨深げな岡田社長。「シュリンクそのものは昔からあった技術。しかし、見方を変えることで、商機も勝機も、はっきりと見えてきました」