
2006年3月の記事
2006年 03月 24日
日刊工業新聞 今創人-いまぁじん-
■下請け安定「何かが違う」
下請け企業を否定するつもりは全くありません。下請け分業構造は、強みを補完し、親企業(ほとんど資本関係はない)が掲げる目標・ビジョンに対して誠実に対応していく素晴らしいシステムです。しかしながら、企業が自らのミッション(使命)に基づき生かされていることに気づいていない下請け企業が数多く散見されます。そこにあるのは、お互いにもたれあって傷口をなめあう関係性であって、パートナーシップではありません。依存?独立?相互依存のプロセスの中で、一時期親離れをし、自立し、真のパートナーとして共存共栄(win-win)していく関係性を模索するべきではないでしょうか。
安定という言葉は、好きではありません。私の捉える"安定"という言葉のイメージは、[外部環境がいかに変わろうとも安心して(気づかず)定位置にとどまっている状態]を意味します。まさに、「ゆで蛙現象」を思い起こすのです。蛙は、熱湯に入れるとびっくりして飛び跳ねるが水に入れてじわじわ加熱すれば、気づかずに死を迎えるそうです。どんな組織も「何か今までと違うこと」をやろうとすると、必ずリスクを問われます。「やる」もリスクだし、「やらぬ」もリスクです。どちらのリスクを取るか考えるだけです。私は、何もやらないリスク、つまり"安定"が最大のリスクであると考えています。人間の脳は、【快楽・痛み】の2種類の認識しかできないらしいですが、私にとっては、"変化"が快楽で"安定"が最大の痛みなのです。


